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写真・図版
小型機「737MAX」を組み立てるボーイングの工場=米シアトル郊外、江渕崇撮影

 米航空機大手ボーイングは23日、今年7~9月期の純損益が61.7億ドル(約9400億円)の赤字だったと発表した。開発中の新型機の納入延期や、防衛宇宙部門の開発計画の変更などで巨額の費用を計上したことが響いた。赤字は9四半期連続で、苦境は一段と深まっている。

 ボーイングは、2018年と19年の連続墜落事故にコロナ禍が重なり、通年では23年まで5年連続で赤字を計上した。今年1月には飛行中の機体に「穴」があく事故が起きるなど、品質管理への批判が再燃。安全確保のため商用機の生産ペースが落ち込んだ。

 さらに、9月からはシアトル…

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